豊川営業所の鬼頭宏彰です。
イスカル「タングミル」で加工時間の大幅短縮に成功！！従来の加工方法は、「低切込み高送りカッター」で荒加工を行い、「正面フライスカッター」で仕上げ加工を行っておりました。前回、別ワークで「タングミル」をテストした時、面粗度がきれいだったため、今回は荒、仕上げ加工を一発加工で行いました。従来の加工方法に比べ、加工時間が約60％短縮できました。（従来：110分　タングミル：44分）「高送りカッター」はテーブル送りを早くすることはできますが、1回の切込みは少ないので、pass回数が多くなります。また、黒皮や鋳肌の時は切込みが一定にならないため、低切込み高送りのカッターの場合、切込みが不意に大きくなると工具が破損してしまうので、3pass程度エアーカットをしていました。
「タングミル」は縦置きチップのカッターで剛性が強く、高切込みが可能で、チップ形状は独特のすくい形状になっており、切削抵抗を低く抑えることができるので、高送りも可能です。また、ワークに熱を持ち難く、歪も少なく、仕上げも問題ありませんでした。今回、使用したチップサイズでは最大切込みが8mmまで大丈夫だったため、エアーカットをなくし、1pass加工で終了することができました。（従来：エアーカット含め9pass）これが加工時間の大幅短縮につながりました。