豊川営業所の長谷川です。
今回ご紹介しますのは、金型加工ユーザー様での改善事例になります。
超硬ソリッドエンドミルΦ16X5枚刃(ロング刃)で荒加工から仕上加工まで1本で行っていましたが、底面と側面の面粗さが思うように出ません。
また、超硬ソリッドでΦ16のロングということもあり価格も高く、工具コストがかかってしまうことにも悩まされておりました。
そこで今回、MOLDINOのスローアウェイ高送りカッター「TD4N」です!
使用ホルダー、使用チップと加工条件の比較は添付資料をご確認ください。
ソリッド5枚刃に対して「2枚刃かよ・・・。」と思った方、このカッターを侮ってはいけません!
高送りカッターの最大の特徴は切り込みを薄くして回転数と送りを極限まで高められることです。
回転数はソリッドエンドミルの2.5倍、送り量は約10倍となりました。
軸方向(ap)切り込みは約6分の1になりましたが加工能率は従来よりもアップしたことはお判りいただけると思います。
使用後のチップの摩耗状態を調べましたところ摩耗量からみてソリッドエンドミルと比較して1.5倍程度の工具寿命アップが望めると推察されました。
今回の事例では工具コストの削減だけでなく、加工能率がアップすることで生産コストの削減にもつながりました。
さらにメーカ―技術の協力もあり使用後の摩耗状態を調べてもらうことでおおよそのチップ交換の目安を知ることもできます。
ご興味がございましたら当社営業マンにお声がけください。